日々是暇

強がりと噓

だいたいの人は、弱い自分を見せたくないと思う。平気なふりをする、強がってみせる。

「自分に嘘をついている」という言葉がある。それはあなた(自分)の本心ではないと言ったり言われたりする。

最近、とある友人を眺めている。内に厳しい現実を抱えていることは知っている。それでも、実際に会ったときの態度やLINEのメッセージでは気丈だ。

ではその強がっている姿は偽りの姿なのか。彼は自分に嘘をついているのか。僕は決してそうではないと思う。

その弱さを抑えてでも、強くありたいと見せる、それは間違いなく、その願いも含めた彼の「本物の姿」で、決して嘘をついているわけじゃない。

誰しも自分の本心は、自分が一番知っているはず。それと自分とのギャップをどう解釈して、どう曲げてきたのかは他者からは知るよしもない。

ただ僕は、その苦労の果てに、表に出てきた姿を「真の姿」として尊重しようと思う。

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