日々是暇

山の音

今月は積読を減らしていこう……と思っていたのだけど、旅先で結局2~3冊気になった本を買ってしまうから、減るどころか増えていく始末。

山の音

この川端康成の小説もそう。富士吉田市のレトロな本屋(雑貨屋?)で見つけた一冊。

壮年の男性、信吾が、息子の嫁にうっすら惹かれながら、自分の老いと家族に降りかかる厄介事と格闘していく……

まぁ、こんな物語の神髄がこんな若造に掴めるわけもなく……ただただ、信吾と鎌倉と東京の1年を過ごした気分。歳を重ねると、こんなにも背負わないといけないことが増えていくのかと、身が引き締まる思いだった。

しかし、解決はすべて残酷だ。

僕にもいつか山の音が聞こえるときが来るのだろうか。

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