日々是暇

金閣寺

言わずと知れた三島由紀夫の代表作……ですが、僕は三島由紀夫自体を一度も読んだことがない。

なんとなく本屋に入って、去年が没後50周年ということでフェアをやっていて、まぁ年末年始暇だし読んでみようかなという感じで買ってみた。

結果、読むのに結構てこずってしまった。まず、文章が難しい……いや、決して意味不明まではいかないし、読めるっちゃ読めるけど、無意識に理解できるほど甘くない。

不細工で、根暗な主人公(溝口)が、金閣寺を放火するまでに至った経緯を、独白形式でたどる。あと少しで「人生」に触れられそうな、あらゆる場面で幻影の金閣寺が邪魔をされて、もう焼いちまえ、みたいな感じ……簡単に言うとそれが大きな感情(動機)の流れなのですが、その間に色んな出来事や人物から影響を受けて、それに触れた心の動きの自己分析が、まぁ暗い。

ただ、残念なことに(?)案外主人公の気持ちが分からなくもない。僕も自分の感情を自己採点することがあるので、要所要所の表現がビタっと一致することがある。「あ~あのときの気持ちを言語化するとこういう風になるのか」と目から鱗のシーン多々。最後に「生きよう」と思ったのも、唐突なようで、いざ自分がそうなったらそうなることもあるかなと。なるほど、この辺りが三島文学の片鱗の一つなのかな~とか。

ただ、非常に疲れたので、当分三島由紀夫はいいやとなってる。

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