日々是暇

旅をして、自分の輪郭をなぞる

これだけ何度も色々なところに行かせてもらって、過ごさせてもらっている中でも、急に不安のようなものに心を触られることがある。「町」という安全地帯にもかかわらず。

知らない景色、知らない人、でも知らないそれらは結びついていて、僕はここに帰属していない。足元がおぼつかなく、少しだけ自分の存在が揺らぐ。

でも、これこそが旅なんだよな~と。慣れた環境だと振り返る機会が限られる自分という存在が、こういうときに浮かび上がる。

その不安の中で、また自分の輪郭を書き直す。前よりほんの少し線が濃くなる。あるいは、少し形を修正するときもある。

そしてこれは東京に帰ったときにも起きる。見慣れた街に帰ってきて、ほっとする自分のアイデンティティが浮き上がる。

明日は何を見て、何を聞いて、何を食べて、どう心が動くか。それは僕の輪郭にどんな影響を与えるか。不安の中にも楽しみがある。

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