本当は聖岳~光岳縦走のときの暇つぶしに持って行った本ですが、やっとこさ読み終わりました。
荻原浩によるオムニバス。人生の様々なステージの老若男女による、日常的で少しドラマチックな、優しい時間の数々。
わけあって一人で海辺の理髪店を経営するオーナー、母子家庭になって疎外され家でした女の子、時計屋の主人、娘の喪失から立ち直ろうとする中年夫婦……みんなが、それぞれの後悔を背負いながら今日より少し明るい明日を手に入れようとする、それをそばで見守るようなお話。
近いところで言えば重松清か。ただ、こっちの方がもう少し現実的というかドラマは抑えめか。
隣で「君だけじゃないよ」と語りかけてくれる小説。大事だよなと久しぶりに思った。