これは本当に強烈だった。主人公がかなり異常で——と言い切ってしまえないムードがなんとも痛々しくて重い。
おそらくアスペルガーなんじゃないかと思われる主人公。言動が人とはだいぶかけ離れており、違うということは自覚しているがそれを治す方法も、治す理由も分からない。唯一コンビニ店員として機能しているときだけが世界と繋がっていると実感できる。
世間から見れば異常だけど、物語の視点はその異常からであり、それが自分なりの理論を持っていて、筋が通っている(ように見えてしまう)からやっかい。
ぱっと見、異常から眺める他の正常者はむしろ異常であり、「異常と異常がぶつかり合って生きている」この世界の見方はかなり新鮮だった。
実はみんなも正常を演じて生きているんじゃないかな。