予告はずいぶん前からされていた気がするので、やっと公開されたんだという感じ。
ウツボの興信所編というか、ひなこ編というか。佐藤とひなこの心の交流から、ウツボとの因縁、(本当はここで晒される妹ヨウコの強さ)等、見所が多くて個人的に大好きなフェイズ。悪役ウツボの目の付け所も社会への問題提起にもなっていて面白いし、これまで積み上げてきたいろんな人間関係の歯車を噛み合わせるのが上手い。
マンションでのアクションシーンも先日観た「るろ剣」並みのスピード感で、もう昔の邦画のアクションの印象は完全に過去のものなんだなと確認した。
正直、前作は微妙だった。本来のファブルの良さは、最終的に暴力を振るう時の圧倒的強さなのだが、銃撃ちまくるし、ワラワラと湧いてくる敵も多すぎて、ただのガンアクションで終わっていたのが少し残念だった。
今作でももちろん、そのままだと映画映えしないので、マンションで敵の兵隊が出てくる脚色がされているのだが、その塩梅が今回はしっくりきた。マンションの見取り図にびっしり作戦を書き込むウツボの描写が効いていたのかもしれない。決して「無理のない」演出とは言えないかもしれないけど、映画としてはこれくらいありだろう、くらいに落とし込まれていた。
結果、知ってはいても、最後のひなことの別れと手紙にはうるっと来てしまった。それくらいに映画に入り込めた。原作映画否定しがちな僕だけど、良い意味で期待を裏切られた作品だった。
最後に次回作を匂わせるシーンが差し込まれていた。その章の映像化は胸熱。期待したい。