久しぶりに映画館で泣いた。うるっときたことは何度かあるけど、涙が頬を伝ったのはいつ以来だろう。
1999年から現在までたどる、ヤクザ(山本賢治 )のクロニクル。ヤクザになりたわけじゃなかったけど、命を救ってもらった縁と人情で柴咲組に入った山本。組長(舘ひろし)のために尽くし働き、恋をして……売られた喧嘩から後輩を殺され、その復讐の殺人罪で14年服役。
出所したら柴咲組は廃れ、全てが変わっていた。時代に適応しようと普通の幸せを追い求めようとするも、時代と社会によってヤクザ(山本)は行き止まりへと追い詰められていく……
はっきり言って全然ハッピーエンドじゃないし、主人公はほとんど報われていない。後半、何度「ここで終わってくれ」と思ったことか。
物語的な救いとしては、山本に花を手向けてくれる後輩と、最後に「お父さん」と呼んでくれた娘がいたこと……これがせめてもの慰めか。
とっても辛い話であったと同時に、せめてやり直そうとしている人には優しい社会であって欲しいし、そういう社会に変えていくべきだと思った。