日々是暇

ファイヤーサンダー

「お笑い」には興味がないわけではない。仕事中は落語感覚でサンドウィッチマンや東京03のネタ動画を流したりしているけど、積極的に若手を発掘したりはしていない。

だから、批評とかする立場には絶対にいないのだけど、最近流れてきた「ファイヤーサンダー」というコンビのコントが本当に面白くて、その忘備録にと。

こてつさんと﨑山さんによるユニット。若手というわけではなく2014年には結成されていたので、もう10年以上活動している中堅(?芸人のキャリアの平均は分からないですが…)らしい。こてつさんにいたっては同い年でさらに親近感が湧く。

たまたまYouTubeおすすめに出てきた。普段は知らない芸人をクリックしたりはしないのだけど、たまにはと思って再生してみたら、これが予想をはるかに超えて面白かった。

最近はボケとツッコミが流動的なグループも多い中で、ボケ(﨑山)とツッコミ(こてつ)がほぼ固定なのも一周回って新鮮。

自然と観客は、長い前振り、このシチュエーションから、﨑山さんはどうボケるんだろう、こてつさんはそれにどう突っ込むんだろうと、期待しながら身構える。決まっているからこその観覧姿勢だ。

そして、常にその期待を上回る(あるいは予想外の方向からの)ボケが降ってくる。これが本当にすごいなと。分かっているのに、分かっていても、想像以上の笑いを起こす。

コントのシチュエーションも「最近のあるある(「今までに無い」を簡単に達成するならこれが無難だろう)」とかではなく、「婿と舅」「野球」「マジックショー」「アトラクションのお兄さん」等、もうすでにあらゆるユニットがやっているものがほとんど。その擦られまくったテーマに対して、今までに見つけられていなかった角度から違和感=笑いを放り込んでくる。面白くて笑うのと同時に、感動すら覚えてしまっていた。

芸術全般(お笑いも文化の一部として)そうなのだけど、情報に溢れたこの時代に新しい笑いを作るハードルはものすごい高いと思う。どのジャンルも既出のフォーマットで埋め尽くされていて、その隙間(というより点?)に新しいものを生み出す、あるいは別角度の解釈を与える努力は並大抵じゃない。

僕がまだ見つけられていない言葉があるように、まだ体験していない笑いも世界に溢れているのかもしれない。その可能性を見せてくれたクリエイターに、最大級の感謝を。

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