日々是暇

忘れたことを忘れること

先日のおみくじの件、半ばふざけて思いついたことを、後輩に話してみたら、「先輩、それは違いますよ」と。

「忘れるのは『探していたこと』ですよ。」

なるほどなと。

正直、僕自身、「忘れたことを忘れる」想像がついていなかった。ずっと昔に失くし物をして、ずっと後にそれを見たとしても、「あ、こんなところに!」とやはり「発見」するだろうと。

なるほど、「忘れた」対象は「探していたこと」だった。

となったところで、再度「忘れたことを忘れる」というのはどういうことだろうと考えてみる……が、やっぱり難しい。経験が無いのか、それこそ完全に忘れているのか。

多分、ですが、認知症というのは、そういう状態なんじゃないかと。忘れたことを忘れたことを忘れていく……忘却のスパイラルを下っていく混沌の世界なんじゃないかと、「ファーザー」の映画を思い出しながら想像してみた。

それは悲劇なのか救済なのか、まだまだ若造の僕には分からない…

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