

今日話した人たち―――

- お風呂で一緒になったおじさん……陽気で辛口のジョークが好き。ぱんちょうとか観光客好みの店には否定的。
- 番頭のおばちゃん……ちょっとシャイ、なんだけど、こちらが止めるまで食事処を延々と勧め続けてくれた。実は話好きなのかもしれない。

- 餃子屋のおばちゃん……ファイターズが大好きで、息子さんはキヤノンで働いている。

二言三言だけでも、その人の輪郭が浮かび上がって、近くに感じることができる。景色がより立体的に、情緒的になる。

昨日も言ったように、この世界ですれ違うだけでも奇跡だと思う。それは奇跡の一瞬、奇跡の景色。
その景色からさらに、血の通った人間を顕現させることができる、「言葉」ってすごい魔法だ。
現実世界の人体錬成とは、話しかけること。