
旅をするということは「言葉を見つける」ことかもしれない。
先月の、大雪山を下山した後の言葉が内からどんどん湧き上がってくる多幸感は忘れられない。そうか、僕は言葉に出会うために旅をしているのだなと。
景色の中で、人との会話で、まだ知らない言葉に出会う。それは地球の裏側で奇跡的に出会えるかもしれないし、家の近くに落ちているかもしれない。
それこそ、泳ぐのは苦手だけど海の底で待っている言葉もあるかもしれない。
こう考えると、未知の世界へも別なモチベーションが湧いてくる。
かつて「『山が呼んでいる』のではなく『山頂に立っている知らない自分に会いにいく』」と表現したことがあったけど、それも未知の自分が持つ、未知の言葉に会うことかもしれない。
「人生は旅」とは幾度となく繰り返された表現だけど、こうして考えると人生とは「自分だけの言葉を見つける行程」なのだろう。
さて、僕は、僕だけの言葉に、どれだけたどり着けるだろうか。