名詞で世界を鮮やかにしていく、という意味で前回の続きになるかもしれない。
GW2日目の登山候補が2座あった。
一つはずっと前からその絶景を知っていた霊仙山。鈴鹿山脈の名峰。
もう一つは最近知った賤ヶ岳……いえ、歴史的には「賤ヶ岳の戦い」というものは認識していたけど、その山が登山対象として魅力的であることを知らなかった。
霊仙山の方がロングコース。行くなら早めに出て、準備もしっかりしないといけないだろう。賤ヶ岳の場合はハイキングレベルで楽しめる。短い分、気楽。
最近こういう選択になったときに、簡単そうな方を取りがち。まぁ、明日以降も登山が続くので、ライトに絶景を連続で楽しむ方がこの先の体力的に楽だな、と。
あっという間に気が抜けて、朝起きたのは7時で、登山口に着いたのは8時。お気楽なサンデーハイキングの開始である。
ただ、ここでどうしてそれを思いついたか……もちろん今日の登山の体力的な目処がついて気楽になったからだと思うけど、この山行においては「植物の名前を知っていこう」というコンセプトが発生した。町でやっていた名詞チェックを山でもやろうと。いや、自分が好きなフィールドでこそやろうと。
自分で知れたものは次々と名前をChatGPT伝えていき、その説明を受ける。
大半の知らない花については通りがかりの人に教えてもらえればそうするけど、1人のときはChatGPTアプリに写真を送信する。
チゴユリ、イカリソウ、ムラサキケマン、モミジイチゴ……
プロンプトに花言葉も添えてもらって、より身近に伝えてもらう。
いつもと違う登山だ。フィールドワークと言っても良い(この言葉もChatGPTがポロッと出した言葉だ)。もちろんいつも通り「体を動かして山頂に立って良い景色と風に吹かれる」でも全く問題ない。しかし今回からそこに「足元の宇宙」という新しい景色が加わった。樹林帯に新しい色彩、新しいワクワクが生まれた。
また、その2日後の兵庫県の白髪岳では、ミツバツツジや椿、アセビは多いのに草花が見られなかった……そのこと自体をChatGPTに問うて、この環境のヒントをもらったりした。(例えば椿のような常緑樹の葉っぱは落ちても腐りづらく、日当たりを遮り続けてしまう、等)
まさに「ポケットに入るネイチャーガイド」だと思った。自分の好きな「山」というフィールドの知識と視野を広げてくれる、素晴らしいツールだ。
と同時に、これこそが僕にとっての理想のAIとの付き合い方なんじゃないか、とも。
引いては「自分の世界を広げる」用途こそが、自分にとって、というより人とAIの関わりの最適解なんじゃないかと。
人が生んだものは、人が豊かになるために使われるべきだろう。自分が豊かになる使い方を増やし、伝えていきたい。