日々是暇

ヒジャブの後ろに輝くもの

飲み会への道中、新宿の地下通路で、視線にキラキラと輝く線が見えた。

見てみると、外国の方のカップルの、彼女さんの方がヒジャブを被り、その上から宝石(イミテーションかもしれない)が散りばめられた紐を後頭部に横切らせていた。

さらにそれが何の為かというと、その両端はマスクの耳掛けに結び付けられており、わざわざヒジャブの中の耳にかけなくてもマスクを着用できるようになっていた。

あれがヒジャブ用の製品なのかは知らないけど、実用とお洒落を兼ね備えており、「なるほどな~」と感心した。

と同時に「ヒジャブを着用する上にも楽しみがある」という、ずっと当たり前であったことを今更新鮮に思った。

日本で「ヒジャブ」が話題になるときは、だいたい「宗教の教えで抑圧された女性たち」という伝えられ方だと思う。

ただ、宗教上の理由があろうと、自分の意思で「ヒジャブをつけたい」と思う人もいる。そして、中にはその制限をうまく使ったお洒落を楽しむ人もいる。

もちろん嫌がっている人に着用を強制するのはれっきとした抑圧だろう。でも着たい人もいるし、楽しめる人もいる―――

そんな当然の多様性を考えた、一瞬の話。

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