日々是暇

111枚のはがきの世界~伝えた思い、伝わる魅力

今日はこちらを観に、文京区森鴎外記念館へ。こんな記念館があったことも初めて知る。森鴎外の旧宅である「観潮楼」の跡地であるらしい。思えば今年のGWに津和野も生誕地であったということで、今年はどうも森鴎外に縁がある。(あちらの記念館には行かなかったけど)

職場の後輩に教えてもらった展覧会ですが、これがすごく良い。

大正から昭和までの、著名な文豪や画家、ジャーナリストから政治家までの、その人が実際に書いたはがきを111枚観られる。

実物の撮影は禁止

「あの人ってこういう字を書くんだ」というのがまず純粋に楽しい。

筆記体で崩された字は現代日本人の僕には判読しかねるものばかりだったけど(展示にはそれぞれ楷書体の訳は付されている)、それでもその太さや筆圧、書いたスピード感等で、なんとなくそれを書いた人の性格が浮かび上がってくるようで。それが知っている人の作品等とうっすら一致したりすると、にやっとしたりして。

宮沢賢治の細い楷書体に見える繊細さ、怒りが筆に乗ったかのような田中正造、流れる水のような与謝野晶子、朴訥がそのまま字になったような石川啄木…

こうして1枚1枚「実物」「人物」「訳」と読んでいたら、いつの間にか2時間を超えていた。外に出たときには一つの読書を終えた気分だった。

僕自身手紙を書く習慣は続いていて、ドンピシャの観賞者だったのかもしれませんが、かなり価値の高い展覧会でした。

P.S.人によっては一枚のはがきにでも「没入」出来るわけで、没入はその人の姿勢によるところが大きいかもしれない。そういう意味で「モネ&フレンズ」において僕は受け身過ぎたかもしれないな、と少し反省したりした。

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