
まずはとにもかくにも図書館の話。
石川県立図書館を訪れた。会社の同僚におすすめされたのもあり、GoogleMapで写真を見たら、ものすごい綺麗な円形の建築だった。

そしてそこを実際に訪れると、「綺麗」はもちろんのこと、本に囲まれる「迫力」がすごい。360度、知に囲まれるというのは、こういう形じゃないとなかなか体験出来ないんじゃないか。

そんな知の水槽の中で本を読む。幸せとも何とも形容し難い読書体験。これを行政サービスとして身近に享受できる県民は間違いなく「幸せ」でしょう。
そんな中で読んでいたのが「数学する身体」という本。数学がいかに人類に培われ、身体的な所作であるかを説いている。数学と哲学の中間のようなお話。
これがすごく面白くて。数学が苦手だった自分でも、数や計算の不思議や数学者の生き方は一つの読書としてとても楽しい。そして、この著者が数学に傾倒するきっかけになった岡潔という数学者とその著書「日本のこころ」に惹かれた。面白かった本の思想の基礎となったものが、面白くないわけないだろう。
読了後、図書館を出て、もう一箇所行ってみたかった「オヨヨ書林」というこれまた金沢で有名な古本屋へ向かった。
店に入り、傘をたたみ、雑多に積み上げられた古本の束、その1番上に、まさか「日本の心」が置いてあった。
人生でたまに、こういう小さな奇跡が起きる。まるで行動に運命が応えるかのように。「数学する身体」は東京のカモメブックスで買った積読の一冊で、たまたま今回の旅に持ち出した。その行き先がたまたま金沢だった。
(直前に読んでいた本が本だけに、もしかしたら、こういう偶然としか思えないものも、複雑な計算式で数学的には決まっていたのかもしれないな、とか思ったり……)
もちろん買った。こういう小さな運命の繋がりは丁寧に手繰って生きたいと思っている。
そして忘れちゃいけないのは、運命が発生したのは何かしら「行動」したからということ。行動の先にしか、運命は待っていない。