日々是暇

人生のサイドボーディング

以前、人生の足し算と引き算みたいな話をしたときに、カードゲーム(Magic The Gathering)に例えた。

最近まったく同じことを思い出したのですが、ちょっとだけ考えが増えた(解釈が変わった)ので、それを追記じゃなくて改めて書こうと。

なんで思い出したかというと、最近つくづく「新しいこと」をする時間が無いなと。例えば、新しいゲームに誘われたりするのですが、登山やら読書やらで一杯一杯で、参加は約束するものの全然プレイ出来ていない。

それで、当たり前だけど新しいことをするには何かを引かなきゃいけないことを実感した。新しいカードを入れるなら、何かのカードは諦めなきゃいけない。

30代も半ばになると、うっすら(まだ、本当にうっすらですが)残り人生に思いをはせることがある。残り人生が山札だなと。今から60枚の山札を増やすことは出来ない。もちろん80枚の山札で生きるバイタリティ溢れる方もいらっしゃるでしょうが。

だからと言って今までやったこと、これからやるかもしれないことが僕の人生から消えるわけじゃない。MTGには「サイドボード」というシステムがある。2勝先取の戦いでは、15枚以下で山札外のカードを用意して、試合と試合の間に相手のデッキに合わせて60枚を組み替えるルールだ。

これ、人生においても有効なんじゃないかと。誰しも同じことだけをやり続けることは出来ない(難しい)。いくら好きでも飽きる期間はあるし、何故か気が乗らないこともある。

そんなときにサイドボードがあると便利だ。「読書」を「映画鑑賞」と替えても良い。「登山」を「ツーリング」にしても良い。人生のその時々で、構成要素を柔軟に変更させていく、これを「人生のサイドボーディング」と呼んでみた。(ちなみに人生におけるサイドボードに上限は無い。選択肢はあればあるほど良い)

このように他にもカードゲームを色々と人生に当てはめようとすると―――

20~30代はデッキ構築期間だろう。この年代までにコンセプトのあるデッキ(とサイドボード)を組めるかがポイントになる。

そして大人が子供(ないし若者)に教える大事なことは、世の中にどんなカード(選択肢)があるかを提示してあげることかもしれない。世界と自分にどんな組み合わせの可能性(希望)があるかを見せてあげることは大切な責任だ。

―――ということを仕事中に悶々と考えていた僕は、大人としての自覚が足りないのだろう。

P.S.「サイドボードに加える」という意識だと、新しいことに対して少し足が軽くなるというか。「メインデッキに加える」だと引き算を強要されて重荷に感じてしまうけど、「サイドを増やす」だと少しモチベーションが上がる。

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