「友情について」についてはそちらの感想文にて。僕はこの本を近くのブックオフにて「自省録」と一緒に購入した。
僕はこういう哲学書や新書などは、印象深いところ、感動したところは読みながらマーカーや付箋を貼ったりする。再度読み返すときに速いし、自分の場合は売る気もないので(完全に自分の書籍化するマーキングでもある)。小説とかは人に貸す可能性があるので、そのときに恥ずかしいので何も書かない。
そうしたらこの本の前の所有者が、ところどころに鉛筆でマークや縦線を入れていた。意図は僕と同じで、その方が感銘を受けたところなのでしょう。
鉛筆なので消そうと思えば消せたのですが、なんかその方の気持ちを消してしまうようでしのびなく、残しておくことにした。そして、その上から自分の気に入った箇所にマーカーを入れていったのですが、これがちょっと面白かった。それというのも、どこの誰とも知れない前所持者と、一冊の本を通じてささやかなコミュニケーションをとっている感覚になって。
例えば、
見返りを求めるのは友情とは言えない。つまり、無償の愛からしか友情は生まれない
という文章があった場合、僕は「つまり」以降の後半の方に線を引くが、前所有者は前半にマークをつけている。つまり、「ダメな例」の方に着目している。
それが結構な頻度で続くと、「ちょっと捻くれてませんか?」と心で苦笑してしまった。
それと反対に、自分がマーカーしようとしてるところにすでに線が引かれていると、「ですよね!」と少し嬉しくなってしまう。
実際に言葉も交わさないし、そのチェックにどんな気持ちが入っているかも察するだけだけど、それでも僕は今どこかにいる(であろう)誰かとコミュニケーションをとった実感があった。不思議で新鮮な体験だった。
追記:こういうの友達と出来ないかな?