これがダニエル・クレイグのジェイムズ・ボンド、最後の作品。「スペクター」から5年後、世界の危機に引退した007が帰ってくる。
大好きなシリーズの最新作。やっぱり楽しかった。アクションの迫力は言わずもがな、マドレーヌとの複雑な恋模様も人間臭くて良かったと。(悪役の詰めの甘さもいつも通りだからこの際突っ込まない)
そしてワクワクするような近未来型最新ガジェットも色々登場……なんだけど、なんだろう、このちょっとしたノスタルジーは。
なんとなく分かるのだ。現代、この先における情報戦はサイバー空間で行われるであろうことを。生身の人間が、体一つで情報を盗み、悪の組織を壊滅させることは、もはや現実的でないことを。
友達と話していたら、「『忍者』みたいになりつつあるよね」と分かりやすい例えをいただいた。大戦からの「スパイ」という一つの文化の、終わりの始まりを感じた作品でもあった。