パレスチナ人のユリア・スレイマン監督が、自ら演じる、映画……というか、映像スナップとでも言うか。
視点はスレイマン自身の視点と外の視点の切り替え。ほぼカメラは固定で、音楽はほぼ無し。セリフもほぼ無い。その繰り返しの中で1日1日を繰り返す。
固定されたカメラに映し出されるのはかなり計算されたユーモア。きっちりと左右対称で、動作にも工夫が凝らされてる……のは分かるのですが、いかんせん起伏もなく、上記の通り音が少ないので、途中かなり危なかった。
最後に「パレスチナ人に捧ぐ」と出ますが、作中で自ら企画担当(?)から批評されている通り、メッセージ性はかなり薄い。ニュアンスは感じるものの、受け手にかなりの積極性が要求される(町中の人がマシンガンを肩にかけながら生活していたり)
監督はインタビューでそのときに感じたことをメモするようにしていると言っていましたが、本当に旅の映像メモだなと。だから旅には行きたくなった。不思議な作品だった。