又吉の2作目の小説の映画化。「火花」はじめ、ことごとく映像化されるのはすごい。
で、つい最近「日本の映画は原作ありきだからイマイチ」みたいなこと書いたことを、3日あまりで撤回することになってしまった。これは、面白い。もともとページ数も少なく、2時間がちょうど良かったのかもしれませんが。
演劇で成功を目指す永田くんと、(多分クチュリエを目指して上京してきた)さきちゃんの恋愛。才能に乏しくずるずると堕落している永田と、病的に献身的なさきちゃんは、お互いに変に依存しながら破滅していく。
原作の通り、相変わらず永田くんはダメ男だったな~。男女ともに極端で、どうしてこんな奴と…!と、いらついてしまうのは、自分の中にある負の部分とどこか重なってしまうから。この痛みが映画でも完全に再現されていた。それを完璧に演じた山崎賢人と松岡茉優には心から拍手を送った(作中ではイライラしていたけど笑)。
最後の演出は見事だった。これは映像じゃないと出来ない。原作を再現しつつ、プラスオンしてくる、原作映画として最高の出来だと思った。惜しむらくは劇場で上映出来なかったことかな~…