どこかの屋上から町並みを眺めている。いろんなことが頭をよぎる。いろんな記憶や、情報の整理―――物思いにふける。今ごろはみんなが僕の姿がないことに気づいて「あいつ、こんなときにどこ行ってんだよ!?」とか言われてるんだろうな。
すると、後ろのドアが開いて、親友が姿を現す。怒るでもなく、苦笑しながら、こう言う。
「やっぱり、ここか。」
―――みたいなシーンに憧れている。憧れているは言い過ぎだけど、かっこいいな~と。
ただ問題がある。親友と言える人はいるのですが、その人たちが察せられるくらいの2人の「共通の場所」がない。
そしてこの「共通の場所」もどこでも良いわけじゃない。
パチンコ店で
「やっぱり、ここか。」
と言われても、こいつはどれだけギャンブル依存症なのかと。
温泉に入ってるところに
「やっぱり、ここか。」
―――と言う前に、てめぇ何やってんだと引きずり出すだろう。
前述のように、「町並みを見下ろせる屋上」や「海が見える場所(砂浜でも湾岸でも可)」「公園(ブランコに座りながら)」みたいな、「あの日のことを思い出す場所」みたいな設定の場所が良い。そして、そういう場所が、無い。
こう書いてきて思ったのが、果たしてその人はその場所に「どれだけの時間」いたのか。不自然なくらいいなくなって、それに気づかれて、その場所にたどり着くまで……多分2時間以上はかかるんじゃないか。誰も来なかったらどうするのか、いや、親友が来てくれると確信しているかまってちゃんか―――が気になったけど、もういいや。