美しいものの中で生きていきたいなと思う。今本を読んでいて、ふとそう思った。
僕は八王子に住んでいて、「なんでそんな所に住んでいるの」としばしば訊かれる。練馬に実家があるにも関わらず、なんで東京都の端っこ(の片田舎)に住むのかと。
「交通の便も良いし、山が近くにあるからだよ」と答える。「ふーん」相手はその答えにあまり興味はなさそうだ。
山々が美しいものだということを僕は知っていて、しょっちゅう山歩きをしている。都会には都会の美しさがあるのだけど、その美しさは山のそれに比べるとはるかに小さい。
よって僕にとっての都会に住むことのメリットは、便利で、職場に近いくらいかなと。ただ、この便利というのも八王子と新宿でそこまで違わないし、職場に近いからで都会に住むほど仕事が大好きな人間でもない。みんなそんなにワーカホリックなのかと思ったりする。
実際に、たまに逆に質問すると、中身のない答えが返ってくるのがほとんどで。「大勢がいるから」「なんとなく」住んでる人が多いんじゃないか。色んな都合で「仕方なく」という人もいるでしょう。ただ、自分の住む場所を説明できるほどの価値観を持っている人はあまりいない気がする。持っている人が相手なら「ふーん」じゃなくて僕の返事に対していくつか興味を持って意見を交換してくれると思う。そもそも、そういう人は相手の価値観も尊重しているから、質問すらしてこないかもしれないけど。
自分にとって何が美しいと感じるかが分かっていること、それが一番大事だと思う。