日々是暇

黒部の山賊

燃え尽き症候群から立ち直り、日常が少しずつ波に乗り始めてきた。このペースで歩を進めていきたい。


今日読み終わった「黒部の山賊」。山岳本のバイブルのようなもので、幻の名著であったこれが二〇一四年に再販されるやベストセラーとなった。

そんな本を今更読んだわけですが、今更感想を書くまでもないくらいですが、面白かったです。

作者は三俣小屋の主人でもある伊藤正一さん。彼が黒部源流にて、猟を生業としてきた者たち(日本最後の山賊)と過ごしたルポルタージュ。

その中で経験した、面白おかしいことや、少し背中が冷たくなるような不思議なことを、快活に語る。目の前に本人がいて話しかけてくるような文章で、とても小気味良い。

黎明期における山での悲劇は今にも通じる教訓を持つものだったし、動植物に関する知識も得られて、今一度、北アルプスの奥座敷を訪れたくなった。

一方で、山の美しさについては言わずもがなといった感じで、ほとんど言及されない。そういう美しい文章を期待すると、ちょっと違うかなと。

まぁ、山好きな人が読む本だと思います。

メニュー

閉じる